追憶

追憶 (2017)

会いたくても、会えなかった、愛する人へー

富山県警捜査一課の四方篤(岡田准一)は、漁港で旧友の川端悟(柄本佑)の刺殺体と対面する。容疑者として浮上した田所啓太(小栗旬)を含む三人は、幼少期に親に捨てられ、共に過ごした関係だった。会社と家族のために金策に奔走していた川端と、幸福な日々を送る田所。そして、妻とすれ違いの日々を送る四方。こうして四方と田所は再会を果たすものの、四方の問い掛けに田所は何も語ろうとせず……。

公開日
2017-05-06
TMDB
6.8 / 10 (10)
上映時間(分)
1時間38分
ジャンル
謎, ドラマ
監督
降旗康男

キャスト

豆知識

『追憶』(ついおく)は、2017年5月6日公開の降旗康男監督、岡田准一主演による日本のヒューマンサスペンス映画。降旗最後の監督作品。

制作

監督の降籏とキャメラマンの木村大作は、高倉健主演映画『駅 STATION』や『鉄道員』など数々の映画を製作したコンビであり、本作が16作目のタッグとなる。

2015年2月、降籏監督のもとに、この脚本が持ち込まれた。同年8月、脚本が完成した時点で、東宝に映画化の話が持ち込まれ、降籏監督作品を待ち望んでいた東宝側は快諾。その時点で撮影の木村大作の参加も決定している。これにより、2007年の『憑神』以来の降籏&木村コンビの復活が決定した。なお、主演は岡田准一と決めていた。かねてから降籏&木村コンビと仕事をしてみたかったという岡田はオファーを快諾し、友人役に小栗旬と柄本佑、妻役に長澤まさみ、小栗の妻役に木村文乃、さらにはヒロイン役として安藤サクラ、ヒロインの夫役として吉岡秀隆など豪華な俳優陣が次々と決定していった。原案は青島武と滝本智行によるオリジナルストーリーで、「脚本の空白部分」を構築していき、セリフや人間関係などが変更された。ヒロインが亡くなってしまうことに違和感を覚えた降籏が脚本を手直しさせた。ほか撮影中にも脚本は変更された。たとえば降籏は木村を通してロケ中に、岡田や小栗旬らに、演じる篤と啓太のセリフを考えるよう伝言した。

2016年3月17日、富山県富山市でクランクイン。木村は脚本段階から「海に沈む夕日」をテーマに、日本海に面する北陸をロケ地に選び、能登半島に沈む夕日を黒部市荒俣海岸から富山湾越しに撮影したという。降籏は、この作品のテーマの一つとして”過去のユートピア”という言葉を使っているが、夕日は四方の子どもの頃のユートピアの象徴であるため、木村が夕日にこだわったのもそれが理由の一つである。

撮影は3週間で行われ、フィルム撮影にこだわった。1シーンで複数のカメラを同時に回し、本番一発勝負だという。撮影初日は四方たち刑事が自分の子どもを虐待死させた父親を捕まえるシーンの撮影となったが、木村はこの日、1日中手持ちカメラで撮影を行った。そこには木村の、四方の刑事の仕事と生活を描く富山での撮影部分は”ドキュメンタリー”に、啓太やヒロインである涼子が登場する能登半島の部分は自然を背景にして”詩情”を感じさせる映像にしようというこだわりがあった。手持ちカメラによる映像は、四方が現場に駆けつけてくる登場シーンから、捕まえた父親に彼が怒りにまかせて掴みかかるアクションまで使われており、常に動き回るカメラワークには、生々しい臨場感がある。もう一つの木村の映像の特徴として、望遠レンズでの撮影がある。四方の上司である北見が、四方夫婦の仲を心配して声をかける場面や、四方とその妻である美那子との会話の場面などである。望遠レンズでの撮影は映像に奥行きを与え、効果的な演出となっている。

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