小さき勇者たち ~ガメラ~ (2006)
ガメラは少年のために。少年はガメラのために。
母を亡くして寂しい毎日を送る少年・透は、ある日浜辺で奇妙な卵からかえった子ガメを見つける。透はカメにトトと名付けて家に連れ帰るが、食堂を営む彼の家ではペットは厳禁。父に見つからないようこっそりとトトを育て始める。そんな矢先、なんとトトが空中に浮かび上がり、しかもその現場を年上の幼なじみ・麻衣に見られてしまう。彼女は、トトが33年前に人間を守った伝説の怪獣、ガメラの子どもではないかと言う。
キャスト
- 富岡涼 — Toru Aizawa
- 夏帆 — Mai Nishio
- 津田寛治 — Kousuke Aizawa
- 寺島進 — Osamu Nishio
- 奥貫薫 — Harumi Nishio
- 小林恵 — Miyuki Aizawa
- Shingo Ishikawa — Ishimaru Ishida
- Shogo Narita — Katsuya Ishida
- 石丸謙二郎 — Professor Soichiro Amamiya
- 田口トモロヲ — Councilor Yoshimitsu Hitotsugi
- 正名僕蔵 — Secretary Yuji Tobata
- Himawari Ono — Girl carrying red stone
豆知識
『小さき勇者たち〜ガメラ〜』 は、2006年(平成18年)4月29日に公開された、松竹配給、角川ヘラルド映画(現・KADOKAWA)製作の特撮映画である。ガメラが登場する怪獣映画であると同時に子供の成長を描くファミリー映画であることを志向し、昭和時代からのガメラというキャラクターの原点への回帰を意識した作品である。
制作
1990年代後半に徳間康快が東宝に対して『ゴジラ対ガメラ』を打診していたが、康快の死去(2000年)をもって大映のプロパティーは徳間書店からKADOKAWAに受け継がれ、康快の提案も実現しなかった。買収直後の2002年に、黒井和男が再度『ゴジラ vs ガメラ』および大魔神のリメイクの制作を表意したがこれも実現せず、『ゴジラ FINAL WARS』によってゴジラシリーズの制作が中断されたことを受けて本作(小さき勇者たち〜ガメラ〜)が制作されることとなった。また、本作に登場した敵怪獣の「ジーダス」の制作面にも東宝怪獣などからの影響が存在する。
本作品では実際の動物、着ぐるみ、操演の利用に加え、デジタル合成が多用された。採用されたデジタル合成に関しては#DIシステムの採用で説明する。縦方向の動きを重視した戦闘場面に合わせ、高層ビルディングや橋梁のセットが組まれたほか、成長途中のガメラの実物大造形物が製作され、志摩大橋で捕獲されるシーンやトレーラーで搬送されるシーン、研究所の場面などで使用された。
トトの幼少時代のモデルとして、ケヅメリクガメ13匹が使われた。腹部の炎模様はシールである。落下したり飛ぶなど極端な動きをする場面はソフトビニール製模型2体で撮影された。1mに達した時点の物は遠隔操作で動くロボットで、放映前にテレビ東京の『おはスタ』にて宣伝に使用された。5メートルを超える実物大造型物も用意され、撮影、宣伝キャンペーンに使用された。撮影後の実物大造形物は一般公募の結果、撮影が行われた三重県志摩市に預けられることになった。
撮影時には撮影期間短縮とコスト面で有利なデジタル撮影が使用できたが、本作品はフィルムの表現力にこだわり、フィルム撮影された。その上で全編にわたり撮影したネガフィルムをスキャンしデジタル化、コンピュータ上で合成や色調調整を行った後、再度フィルム化するDIシステム (digital intermediate system) と呼ばれる方式が採用された。
DIシステムにより、映像ごとに階調や色合いなどの調整、撮影時の天候による色彩のズレの補正などを行なった。
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