宇宙怪獣ガメラ

宇宙怪獣ガメラ (1980)

凶悪な宇宙海賊ザノンが地球に標的を定めた。地球人にまぎれて生活していたキララたち宇宙から来た3人のスーパーウーマンがこの危機に立ち上がるが、平和を愛する彼女たちは武器を持たず、宇宙人の姿に戻るとザノンに察知されてしまう。ザノンの女性工作員ギルゲがギャオスをはじめ怪獣たちを次々と地球へ送り込む中、キララたちは友人の少年・圭一から正義の怪獣ガメラの存在を聞き、テレパシーでガメラに助けを求める。

公開日
1980-03-20
TMDB
4.9 / 10 (61)
上映時間(分)
1時間32分
ジャンル
サイエンスフィクション, ファミリー, アクション
監督
湯浅憲明
シリーズ
ガメラ シリーズ

キャスト

豆知識

『宇宙怪獣ガメラ』(うちゅうかいじゅうガメラ)は、1980年(昭和55年)3月20日に公開された日本の特撮映画。昭和ガメラシリーズ第8作。製作は大映、配給は大映配給。監督は湯浅憲明。上映時間は91分。

製作

1978年頃から「第二次怪獣ブーム」に続く「第三次怪獣ブーム」の兆候が見え始めており、大手各社の特撮シリーズの復活の機運が高まりつつあった。しかし、本作が公開された当時は依然として怪獣映画というジャンルが下火であり、ゴジラシリーズも含めて本格的な新規作品の制作には至っていなかった。また、本作の配給規模も限定的であった。これらのような要素もあって本作はヒットには至らず、本作を経た新たなシリーズ化は実現しなかった。

前作の公開の約4ヶ月後に大映が倒産し、1974年に徳間書店の子会社として再出発し1977年に映画制作を再開しているが、本作には経済的・スケジュール的な面から新規の特撮シーンは非常に少なく、大部分を過去の作品群のストック・フッテージに依存している。大映倒産の当日にスタッフなどの関係者が激高した末に怪獣の着ぐるみなどの関連資料を破壊している。本作(宇宙怪獣ガメラ)で用いられたガメラの飛び人形は、倒産の当日はエキスプロダクションによって保管されていたために紛失を免れており、後に『ガメラ 大怪獣空中決戦』(1995年)の制作発表にも用いられている。この他にも、名古屋で同時上映された『実相寺昭雄監督作品ウルトラマン』が「ウルトラシリーズ」の復活に貢献したことも本作の方向性を決定づける要因の一つとなった。

歴代の昭和シリーズの特撮シーンに新撮影のドラマ部分・特撮シーンを加えて再編集し、別のストーリーとして作られている。一方で、『ガメラマーチ』などの過去の音楽が使用されていない。

特撮パートのうち、いくつかのガメラ飛行シーン、ガメラが新宿の高層ビル群に姿を現すシーン、暴れるガメラの足下で『さらばドジラ』という東宝の「ゴジラシリーズ」(当時シリーズ制作休止中だった)を意識したとみられる架空の映画作品の宣伝看板が横転する意図不明のシーンなどは新撮である。

過去作品の未合成フィルムを編集および再合成してライブ使用したため、光線などの光学合成をやり直している。合成シーンには、『宇宙からのメッセージ』(1978年、深作欣二監督、東映)で本格的に導入されたビデオ合成システム「東通ecgシステム」が使われた。ビデオとフィルムの画質の調和にはまだ試行錯誤があり、特にガメラの炎は明るくなりすぎてしまうため、フィルムで撮影したものをビデオに取り込むなどの工夫がなされた。

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