赤穂城断絶

赤穂城断絶 (1978)

「柳生一族の陰謀」の深作欣二と萬屋錦之介が忠臣蔵に挑んだ大型時代劇。様式美にとらわれないドキュメンタリータッチの作風で描く。 吉良上野介に対し刃傷に及んだ浅野内匠頭が切腹させられ、赤穂はお家断絶となり、領地を召し上げられてしまう。大石内蔵助は家臣たちから誓紙血判を集め、仇討ちの準備を始める。

公開日
1978-10-28
TMDB
6.8 / 10 (29)
上映時間(分)
2時間39分
ジャンル
アクション, ドラマ, 履歴
監督
深作欣二

キャスト

豆知識

『赤穂城断絶』 は、1978年公開の日本映画。監督:深作欣二、配給:東映。カラー、シネマスコープ、160分。

製作

1978年1月に公開された萬屋錦之介主演・深作欣二監督の時代劇映画『柳生一族の陰謀』の大ヒットを受け、東映社長の岡田茂は、錦之介を主役にした映画をもう1本、「忠臣蔵」を題材に製作するよう深作に指示した。深作は従来通りの忠臣蔵か、実録調か、などと検討し、さらに脚本の高田宏治に「なんなら討ち入りもいらない。支度するシーンで終わってもいいじゃないか」と伝え、討ち入りよりも大石と吉良のスパイ合戦をメインに据えるという案も出した。参考試写で戦前の『元禄忠臣蔵』を観た深作は、脱落していく浪士たちの物語に感銘を受け、これも盛り込もうとしたので、主人公の大石内蔵助の存在はどんどん希薄なものになっていった。

また、深作と岡田は吉良上野介の視点からの忠臣蔵を描こうとし、当初は吉良を錦之介、大石を金子信雄という、公開時とは逆の配役を計画していた。しかし東映京都撮影所で育ってきた錦之介にとって大石役は、これまで片岡千恵蔵、市川右太衛門ら「御大」たちの演じてきた「役者の本懐」であり、この計画を受け入れず、歌舞伎関係の周囲にも吉良役を反対され、従来通りの忠臣蔵を要望し、堂々たる大石像を演じさせるよう深作に求めた。また、錦之介はクランクイン前にカメラマンの交代も求めている。

深作と錦之介は、『柳生一族の陰謀』でも撮影時に対立しており( ⇒ 柳生一族の陰謀#撮影)、本作クランクイン後も、決して折り合うことはなかった。深作は岡田へ降板を申し出るが説得され、撮影を続行した。

変化のある作品を作りたかった深作は、これまで主君の無念を晴らす赤穂浪士と吉良家の対立による仇討ちと描写されてきた物語を単なる美談調の展開にせず、「公儀への反逆」と認識する幕府、討ち入りから脱落してゆく浪士や死にゆく者など、全編をドキュメンタリータッチに演出した。また、討ち入りのシーンでは、不破数右衛門(千葉真一)と小林平八郎(渡瀬恒彦)のアクション感高い一騎討ちでドラマを盛り上げた。

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