東京ギャング対香港ギャング

東京ギャング対香港ギャング (1964)

『東京ギャング対香港ギャング』(とうきょうギャングたいホンコンギャング)は、1964年公開の日本映画。鶴田浩二主演、石井輝男監督。東映東京撮影所製作、東映配給。併映『宮本武蔵 一乗寺の決斗』(中村錦之助主演、内田吐夢監督)。

公開日
1964-01-01
TMDB
10.0 / 10 (1)
上映時間(分)
1時間26分
ジャンル
アクション, 犯罪
監督
石井輝男
シリーズ
Gyangu Collection

キャスト

豆知識

『東京ギャング対香港ギャング』(とうきょうギャングたいホンコンギャング)は、1964年公開の日本映画。高倉健主演、石井輝男監督。東映東京撮影所製作、東映配給。併映『宮本武蔵 一乗寺の決斗』(中村錦之助主演、内田吐夢監督)。

製作経緯

企画は当時の東撮所長・岡田茂(のち、同社社長)。岡田と共に企画としてクレジットされているのは、1972年に東映動画(現・東映アニメーション)の大リストラを岡田と共に敢行したことでも知られる登石雋一。東撮の"ギャング映画"は、石井輝男が先鞭を付け岡田茂が路線化し岡田が井上梅次や深作欣二、小沢茂弘らを参加させてメイン路線とした。マンネリを避けるため、岡田の肝煎りでギャング映画のスケールの大きさを狙い、東映初の海外ロケを行ったのが本作となる。1960年代前半に日本映画の海外ロケブームがあり、1961年岸惠子主演、イヴ・シャンピ監督『スパイ・ゾルゲ/真珠湾前夜』(日仏合作)、1962年宍戸錠主演、蔵原惟繕監督『メキシコ無宿』(日活)、石原裕次郎 松尾昭典監督『金門島にかける橋』(日活=中央電影公司)、1963年早川保主演、川頭義郎監督『ローマに咲いた恋』、宝田明主演、千葉泰樹監督『ホノルル・東京・香港 Honolulu-Tokyo-Hongkong』(キャセイ・オーガニゼイション=東宝合作)、加…

石井はその指示通り一週間の海外ロケで大きな効果を上げた。香港の裏街やサンパンのある港などを隠し撮り、路上生活者やゴミゴミしたスラム街の情景を丹念に拾った。ズームレンズを使った粗い画面がドキュメンタルな迫力を生み、魔窟としての香港を活写した。前述のように当時は海外ロケが流行っていたが、裏通りまで行って撮影した映画は本作以外ないといわれる。人通りの多い場所ではビルの上から望遠で撮影。高倉健が路上で殺されるシーンはぶっつけ本番、通行人が行き交う中でのゲリラ撮影が行われた。高倉は前半で早々に殺され、後半は鶴田浩二を中心に展開する構成上の弱点は、少数スタッフ・キャストによる海外ロケを余儀なくされたためとされる。当時はキャメラもまだ小型の物がなく、大きなキャメラを担いでスラム街に入った。スタッフは10人も満たず、移動の際は高倉が大きな望遠レンズを担いだという。

共同脚本の村尾昭は1962年の『暗黒街最後の日』(井上梅次監督)の後、岡田が大映から引き抜いた。本作の後、岡田が東映京都撮影所に転任し本格化させる"任侠路線"のメインライターに笠原和夫、野上龍雄と共に抜擢されている。

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