ガメラ対深海怪獣ジグラ

ガメラ対深海怪獣ジグラ (1971)

海に降りた謎の飛行物体を調べていた健一とヘレン、そして海洋学者の父親たちの4人は、怪光線に照らされ、宇宙船内に捕らえられてしまう。やがて彼らの前に女の姿をしたジグラ星人が現われ、海洋汚染で住めなくなった母星から地球に移住するためやって来たと語る。女は東京に大地震を起こし、人類に降伏を迫る。地球最大の危機に正義の怪獣ガメラが飛来するが、宇宙船の中から巨大なサメのような深海怪獣ジグラが姿を現わす。

公開日
1971-07-17
TMDB
4.7 / 10 (68)
上映時間(分)
1時間29分
ジャンル
アドベンチャー, サイエンスフィクション, アクション, ファミリー
監督
湯浅憲明
シリーズ
ガメラ シリーズ

キャスト

豆知識

『ガメラ対深海怪獣ジグラ』 は、1971年(昭和46年)7月17日に公開された特撮映画である。ガメラシリーズ第7作。製作は大映(大映東京撮影所)。カラー、大映スコープ(ワイド)。上映時間は88分。同時上映は『赤胴鈴之助 三つ目の鳥人』。

制作

前作『ガメラ対大魔獣ジャイガー』(1970年)に続き、予算の増額が行われた。経営不振の渦中にあった当時の大映の作品にあって、まずまずの興行成績を記録したことから次回作の企画も出たものの、1971年12月に大映が倒産したため、結果として永田大映のガメラシリーズとしては最後の作品となってしまった。監督の湯浅憲明は大映倒産の報を聞いた後、1人倉庫にこもり、悔しさのあまり周り一切を叩き壊し、怪獣の着ぐるみや小道具類などの多くが失われた。一方で、道具や資料類が破壊されたのは湯浅の行いではなく、倒産時に発生したスタッフや従業員による暴動であるという異論も存在する。

本作品では海底での特撮描写が多く、通常は手前に水槽を置いて特撮セットを組むが、湯浅によると本作品ではセットの天井にも水槽を置き、水中感を出す照明を使用したことで海底の雰囲気を出したという。また、会社の倒産の間近という状況は制作環境の著しい混乱を招いており、たとえば湯浅は契約監督になって残業代が支払われず、予算不足、人員の疲弊、労使交渉の激化などの諸問題を経た結果、本作は以前よりもストーリー上の展開にも荒唐無稽な描写が顕著であり、整合性の欠落も多い。また、予算とスケジュールの都合で予定されていたガメラとジグラの戦闘シーンの一つが却下されている。

タイアップでロケ先となった鴨川シーワールドの精巧なミニチュアセットが組まれたが、壊すわけにもいかず、『ガメラ対宇宙怪獣バイラス』(1968年)にも似たスケール感の乏しい戦いとなってしまった一方、当時の「大映ハレンチ青春路線」の新スターである八並映子の起用により、従来の大映特撮映画と比べて乏しかったお色気描写が強調された作風になっている。八並演じる菅原ちか子がビキニ姿で登場するのは、湯浅によると「お父さんへのサービス」だという。群衆の避難シーンは大映東京撮影所そばの京王多摩川駅でロケされたが、この駅は大映撮影所の所員が通勤に使っていたなじみの駅だった。また、ロケ費用も鴨川シーワールドで撮影されたため、圧縮されている。

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